祝十周年!三木山落語で初笑い!

ようこそのお運びで厚く御礼を申し上げときます。
三木山落語の第一回目は、と言いますとぉ、2010年と言いますよってに、ちょうどぉ・・・・・何とっ!平成22年のことで・・・ちゃうちゃう、そやから今年でちょうどぉぉ十周年でございましてね、めでたく年も新たまりまして、去年から悪さを続けてきよりましたコロナちゅうやつも、ボチボチ退散しよるコロナ・・・と思てましたところぉが、暮れからまた暴れだしよりまして・・・。

s-P1160167

1月16日の土曜日 今年の初席は客席数を半減させましたかわりに、午前・午後の二部制としまして、お楽しみいただけるお客様の数をトータルで維持しての上演となりました。
先ずは、開場から開演までの間もお待たせはいたしません。立ち姿も美しい Keiko さんによるWelcome Concert は篠笛の演奏でお楽しみください。

s-P1160169

高座の口切は 櫻川寛太朗 お師匠はん(おっしょはん)による踊り。演目は新春らしく『寿三番叟』『木遣崩し』を舞ってくださり、客席もほっこり、お正月気分に包まれましたよ。

s-P1160179

s-P1160177


開口一番は ”淡路島の藤原紀香” こと 天神亭志ん香 師匠による『宗論』。宗教論争のことですわな。地球儀的にも大きな問題となっていますが、ここ落語の世界では・・・。大店(おおだな)それも仏壇屋の若旦那が、あろうことかキリスト教にかぶれてしまい、大旦那と親子喧嘩が始まって・・・

s-P1160085

s-P1160083

続きましては 八軒家豊念 師匠で『グッドジョブ』。運に見放され、やることなすこと失敗続きの男が最後に神頼み。現れたのは、何と!「福の神」と「死神」が二人(?)一緒に現れた!何でも言うこときいてくれるという。あなたならどうする?男は「福の神」のお陰をもちまして、やることなすこと”幸運”に恵まれエエことづくめ。まさに『グッドジョブ』なんですが・・・
        s-P1160104

獅子舞が乱入して「サゲ」ってことは???
        s-P1160106

お仲入は、出囃子を担当してくださっている おたふく社中 の皆さん方。粋な江戸の端唄(はうた) から始まりまして、お客様のお手を頂戴して民謡「会津磐梯山」、さらに民謡「黒田節」で締めくくり・・・と思いきや
        s-P1160111
最後はナポリ民謡「サンタ・ルチア」が乱入! 名槍「日本号」を呑み取る酒を ♫ 一樽、二樽、三タ~ルチ~ア~     
        s-P1160117


さてさて本日の寄席も残すは二席となりました。コロナ対策で客席数を半分以下に減らしているホール。それでもご覧のとおりほぼ満席の大入り。たっぷり、ゆっくり愉しんでいただけたと思います。


        s-P1160125

今回は「膝がわり」に回った 天神亭わら司 師匠。出し物は『妾馬(めかうま)』。江戸発祥の古典落語の大ネタでご機嫌を伺います。別名を『八五郎出世』と言い、美人の妹がお大名の側室に上がり、さらにはお世継ぎを生んだことからボンクラの兄・八五郎まで侍に出世するというお目出度いお話です。

        s-P1160120

お目出度いと言えば わら司 師匠、今年「傘寿(さんじゅ)」を迎えられたそうです。おめでとうございます。「さんじゅ」と言えば、当公園には「永遠の三十歳(さんじゅう)」の女性職員もおります。おめでとうございます。
s-P1160128


令和三年初席のトリは 八軒家けん市 師匠。演目は新作『紙相撲風景』。紙相撲で大相撲を再現するお話ですが、紙相撲ですから現実と違って自分の思い通りのストーリーで自在に動かせるところがミソ。よく知られている横綱の土俵入りではなくて、幕内力士の土俵入りの「ふしぎな仕草」の解説から大相撲の世界に引き込まれていきます。
s-P1160158

立ち合いの前の「仕切り」の時に撒く”塩”。中には、威勢よく大量に撒く力士がおりますよねえ。紙相撲ではこう表現します。
s-P1160199

        s-P1160197

相撲も寄席も満員御礼。本日は、三木山寄席にお越しいただき誠にありがとうございました。

s-P1160161

夏場所は・・・いや違ごた次回の三木山寄席は記念すべき『第二十回目』となります。6月12日(土)を予定しております。今回と同じく午前・午後の二部制となっております。5月7日(金)朝9時から予約受付開始です。是非是非お越しくださいますよう、高いところからではございますが、ご案内申し上げますので、ご来場どうぞよろしくお願い申し上げます。