今年もあっという間に年の瀬を迎えました。
令和2年12月20日(日)、兵庫県立三木山森林公園 森の研修館研修室・中庭にて、今年最後のイベント、
「もうすぐお正月、しめ縄づくり」を開催しました。
講師は中西重喜さん。毎年、にこやかにしめ縄づくりを教えてくださいます。
そして三木山サポーターであるひょうご森のインストラクター会社支部の皆さんに
サポートしていただきました。
最初にしめ縄の意味や由来を教えていただきます。
五穀豊穣の神である年神様は日本人にとって大事な神様。
その年神様を迎え、幸せな一年になりますようにと飾るのです。
意味を理解したところで、しめ縄をつくる作業。
まずは8つの藁を4本ずつにして、綯(な)っていきます。
4本にするって、日本では4という数字は避けられがちなのでは?と
思いますが、「4と4を合わせたら8になり、末広がりで縁起がいいの。
右手が前へ前へ来るように、幸せが来るように来るようになうんやで~」と中西さん。
一人で難しい時は二人で協力して・・・
こんな風に出来上がりました!実はこの細いのがしめ縄の本体だそうです。
次はしめ縄につける飾りものである「橙」を水引で二重8の字結びなどで
結びますが、慣れていないと難しいんです。
お昼で一息入れて、午後から「ごぼう」と呼ばれる部分を作っていきます。
各組でソーシャルディスタンスをとりながらの作業です。
午前中とは違い、一束を3つに分けて綯っていくので、これまた難しく、力がいるのです。
公園スタッフ、インストラクター会の皆さん、中西さんが皆さんのサポートに入ります。
ある程度出来上がったら、散髪して整えます。チョキチョキ。
最後に端を裁断して、出来上がり。
サイズはお好みで。皆さんご自宅の玄関にあうように作られていました。
部屋に戻り、午前中に作った本体をとおして、
落ちないように、ずれないように縁起物をつけていきます。
中西さんが縁起物の一つ一つの意味を丁寧に教えてくださいました。
全ての縁起物を付けたら完成です!
立派なしめ縄ができました!
こちらのお二人は「お正月ってあまり好きではなかったけれど、
手作りのしめ縄を作ったら、早く飾りたくて。」と嬉しいお言葉。
最後に「しめ縄Q&Aコーナー」で中西さんが参加者の皆さんからの
質問になんでも答えてくださいました。
台所はどんなしめ縄を飾ったらいいのかという質問には・・・
サササッと藁を綯う中西さん。これがものすごく速いんです!
「はい、これね。」と、手早く作って見せてくださいました。
中西さんはこれを毎年数多く作られるそうです。
沢山の意味が込められたしめ縄。
昔からの日本の伝統文化を次世代につないでいって欲しいし、知ってほしいと中西さん。
今、暮らしは変化し、こういった古くからの風習にふれる機会は少なくなって
きている現代。その伝統を体験してただける貴重なイベントだと思います。
私達日本人は、四季折々の豊かな自然の中で生まれた文化を大切にし、
自然と寄り添って暮らしてきました。
三木山森林公園では「人と自然との共生」をテーマに
来年も様々なイベントを予定していますので、是非、ご来園くださいね。
最後になりましたが、講師の中西さん、三木山サポーター ひょうご森の
インストラクター会社支部の皆さん、そして、参加者の皆さん、
ありがとうございました!
皆さん、手作りの愛着あるしめ縄で良いお年をお迎えくださいね。